重要課題5ダイバーシティの推進

多様な人財の受容と活躍の推進

働きやすい職場づくりのために

出産・育児・介護など様々なライフイベントにあっても、女性や正社員のみならず、男性やパートタイマーで働く従業員も仕事と家庭生活を両立できるよう、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて多彩な支援に取り組んでいます。

日本経済新聞社が「働きやすさ」の視点で企業を格付けした「スマートワーク経営調査」において、ユニー・ファミリーマートホールディングスは三ツ星の評価をいただきました。これからも組織のパフォーマンスを最大化するため、働き方改革を従業員とともに推進していきます。

働きやすい職場づくりのために

ユニー

ユニーの取り組み

ユニーは、「会社の基礎は人である」との考えのもと、正社員だけでなく、従業員の8割を占めるパートタイマーを含む全従業員が不安なく、仕事と家庭を両立出来るよう支援し、経験や知識の豊富な「人財」を育て、いきいきと働ける環境を整備しています。

子育てや介護をしながらでも無理なく働くことができるよう、社内制度の充実を図っています。小学校3年生の終期まで利用できる育児短時間勤務制度は、長時間パートタイマーまで適用としています。また、介護休業は93日から365日まで延長し、複数回取得も可能にしたほか、半日単位で取得できる子の看護・介護休暇や休業者が復帰しやすいよう自宅に近い店舗での勤務配慮も実施しています。2016年には、本人または配偶者の出産日から2年以内に有給の休暇を5日取得することも可能になりました。

「所定外労働時間の短縮」に向けては、月2回正社員が個人ごとに設定するノー残業デーやカイゼン活動による無駄な作業の削減に取り組んでいます。「年次有給休暇の取得促進」に向けては、本人や家族の誕生月に1年間に2日取得出来るアニバーサリー休暇や半日年休制度などにより、有給取得を促進しています。

また、「生き方・働き方に対するサポート体制の充実」に向けては、店舗ごとに従業員1~2名が担当するメンタル相談窓口を開設しているほか、人事や法務担当部長が直接相談に対応するヘルプラインを設置し、全従業員が利用出来るようにしています。

子育てサポート企業認定

子育てや介護をしながらでも無理なく働くことができるよう制度の充実を図ると共に、ワーク・ライフ・バランスのための取り組みを進め、2008年には、「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定(くるみんマーク認定)を受けています。また、愛知県ファミリーフレンドリー企業にも登録し、パートタイマーまで含めた育児支援制度の拡充や年次有給休暇の取得促進の取り組みが評価され、2013年度には大手企業の部でファミリーフレンドリー企業表彰を受けました。

次世代認定マーク(愛称:くるみん)
次世代認定マーク
(愛称:くるみん)
愛知県ファミリーフレンドマーク
愛知県ファミリーフレンドマーク

ファミリーマート

ファミリーマートの取り組み

ファミリーマートは、社員一人ひとりが「働きがい・生きがい」を感じながら仕事に取り組める魅力ある会社となるため、ワーク・ライフ・バランスの実現に取り組んでいます。

社員の育児や介護をサポートするため育児休暇・育児休職、育児勤務、介護休職の各制度を設け、女性だけでなく、男性も仕事と家庭生活が両立できる環境づくりを行っています。2016年には新たに、介護休職・介護勤務においては介護休職は365日、介護勤務は無期限と期間を延長し、分割利用も可能になったほか、介護休暇・子の看護休暇は半日単位で取得できるようにするなど、より利用しやすい制度となりました。また、子どもが小学校1年生になるまでの間に連続した5日間の特別有給休暇を取得できる「すくすく休暇」を導入しました。短期の育児休暇により、男性の育児参画風土を高めていきたいと考えています。

健康を守り、安心して働ける職場の実現のため、労使協力のもと労働時間の適正化に取り組んでいます。

また、遅くとも20時には退社する「20時終業ルール」の徹底、週1日全社一斉に定時に退社する「ノー残業デー」、有給休暇の取得促進を図り、祝日を原則固定休日とし、働きやすい職場環境の整備を行っています。

FMWP(FamilyMart Women Project)の始動~まずは女性活躍から~

ファミリーマート

2017年度に新設されたダイバーシティ推進室では、「like Family~多様性をちからに。誰もが活き活きかがやく未来へ~」をミッションとして、「トップコミット」「リーダー育成」「ボトムアップ」の3つの動きを作り出す取り組みを行っています。まず、「トップコミット」として、社長を委員長とし、経営陣で構成する「ダイバーシティ推進委員会」を設置しました。ダイバーシティ推進を経営戦略の一つとして位置づけ、企業価値向上のために実施すべき具体策について検討しています。また、「リーダー育成」では正しい理解のもとでダイバーシティを推進するため、2017年10月に部長職以上を対象にダイバーシティ研修を実施し、2018年度はマネジャー・課長職への研修を実施していきます。さらに、「ボトムアップ」活動の一つとして、ファミリーマートで働く女性社員の活躍推進のための女性社員による活動FMWP(FamilyMart Women Project)を立ち上げました。2017年度は「私たちが働き方を変える」をテーマとしたFMWPカレッジとして、生産性を向上させ、顧客へ新たな価値を提供する新しい働き方を、女性社員が自らアイデアを出し、各自の職場で実証実験を行いました。実証実験は、役員との意見交換や部長がメンターとなって伴走するなど、全社活動として取り組み、その集大成として2018年1月にグッドプラクティスを共有することを目的に「アワード」を開催。高い効果が実証されたチームには最優秀賞が与えられました。さらに今後は各部門長を責任者とする「ダイバーシティ推進地区委員会」を組織し、全社員参加型のダイバーシティ推進に向けて実行度を高めていきます。

FMWP(FamilyMart Women Project)の始動~まずは女性活躍から~
ワークショップの様子
ワークショップの様子
FMWPカレッジ参加者
FMWPカレッジ参加者

イクボス企業同盟への加盟で働き方改革を促進

ファミリーマート

ファミリーマートは、2016年11月にNPO法人ファザーリング・ジャパンが設立した「イクボス企業同盟」に加盟しました。女性活躍推進やイクメンなど社員の多様化に対応するため、積極的に管理職から意識改革を行い、新しい時代の理想の上司(イクボス)を育てることで、社員の能力を最大限に発揮できる職場環境を目指し、働き方改革を推進しています。

男性社員の声(ファミリーマート)

イクボス宣言

「仕事と家庭を両立させる、ワーク・ライフ・バランスなんて夢」と思われがちですが、実はこれらは同一線上にあると思います。私の部下にもイクメンがおりますが、「ノー残業デーにたまに保育園にお迎えに行き、子どもが『パパがきたー!』って喜ぶ顔を見ると疲れも飛ぶし、自転車に子どもを乗せて帰ると通園の大変さが理解できたり、銭湯の一番風呂に行くと高齢者が多かったりと、色んな人の生活を知ることができる」と言っていました。

現在単身赴任中ですが、休日はなるべく自宅に帰り私が料理をするなど家庭サービスにも積極的になりました。今では帰ると子どもがハグをしてくれるのが楽しみです。仕事柄生活者の視点が必要なので、家族と普通の生活を過ごすためにワーク・ライフ・バランスを整えることが大切と考えています。管理職にとって、部下育成は最優先業務です。業務効率を上げるために、私も率先垂範しながら働く環境づくりを進めています。

淺川 龍彦
ファミリーマート
海外事業本部付部長淺川 龍彦

人財開発の取り組み

ファミリーマート

2017年度に、社長直轄の組織として「人財開発室」を開設しました。「人財開発室」のミッションは、ファミリーマート全社の人財育成体系を一元化し、社員が、より良い形でスキルアップやキャリアアップし、「人で勝つ」企業にすることです。

中でも、加盟店と本部をつなぐスーパーバイザー(以下、SV)の存在こそが、事業の発展を支える根幹であると考え、「成果を出すSVの育成」を人財開発における主要な課題として集中的に取り組んでいます。SVが業務に必要なスキルを、体系的かつ効率的に学ぶことができるよう業務プロセスを整理し、育成プランを具体化しています。また、あわせて新入社員育成体系の再構築も行っていきます。

ダイバーシティへの取り組み

ユニー

すべての社員が個性を活かし、最大限の能力を発揮できる職場環境づくりを目指しています。ユニーの店舗で働く女性比率は78.4%ですが、その女性の管理職の割合は6%にとどまります。2014年には、初の女性執行役員が誕生し、今後、2019年までには、女性管理職比率の10%以上を達成する目標を立て、行動計画を推進しています。

また、「育児休業・育児短時間勤務制度」の取得期間延長など、子育て世代に向けた制度の拡充を図っています。2016年度は、正社員39名、非正規社員47名が育児休業を取得後に復職しています。子育て世代のみならず、介護が必要な従業員に向けた制度の充実も進めています。要介護状態の家族を持つ社員・パート社員には1人につき通算365日まで介護休業の取得と、1年間に5日(対象家族2人以上は10日)の介護休暇の付与が行われています。2016年度には、27人の社員・非正規社員がこの制度を利用しました。

女性社員の声(ユニー)

介護と仕事の両立に向けて

従業員の平均年齢が上昇してきており、介護と仕事との両立も大きな課題です。いつまで続くかわからず、またいつどのような変化があるかわからない中、定型どおりの働き方が困難になる方もいます。介護をしながらでも、仕事をしっかりと続けるためには、柔軟性のある制度が必要になると思います。昨年度改正した介護休業等の制度の周知を進め、それが使いやすい風土となるように努めていきます。

近藤 真由美
ユニー
業務本部 総務人事部 マネジャー近藤 真由美

女性活躍推進法行動計画

  ユニー ファミリーマート
計画期間 2016年4月1日~2019年3月31日 2016年4月1日~2021年2月28日
目標
  • 管理職(課長以上)に占める女性割合10%以上

女性社員比率:20%

女性管理職比率:10%

取組み内容
  • 育児や介護を理由とする退職者に対する再雇用の実施
  • 育児休業・介護休業期間の拡充
  • 非正社員人事制度の見直し
  • 働きやすく働き続けることができる社内環境整備
  • 女性社員の積極採用
  • 管理職登用に向けた育成と意識醸成

グローバル人財採用

ファミリーマート

ファミリーマートは、海外からの留学生と日本人の留学経験者の積極採用やファミリーマートの展開地域における現地での採用を強化しています。外国籍社員は、入社後コンビニエンスストアのしくみから習得できるカリキュラムを実施し、個人の能力にあった配属を行うとともに、外国籍社員向け語学・ビジネススキル研修を実施しています。

障がい者雇用

ファミリーマートユニー

ユニーは、ノーマライゼーションの理念に基づき、障がいを持つ人もいきいきと働ける職場環境をつくるため、障がい者の雇用に取り組んでおり、2017年度の障がい者雇用率は2.62%となっています。また、毎年特別支援学校や施設からの職場体験の受入れも実施しています。

ファミリーマートは、障がい者の雇用を積極的に行うとともに、障がいを持つ社員がいきいきと働くことができるよう、採用地域と職域の拡大を図っており、2017年度末現在の障がい者雇用率は2.41%となっています。入社後はフォローを細かく行うために支援機関と連携強化を進めながら、本社での事務や直営店での仕事だけでなく、活躍できる職場を創出しています。

定年退職者の再雇用

ファミリーマートユニー

ユニーでは、定年を迎えた従業員が再雇用されることを希望した場合、65歳までを「キャリア社員」として再雇用し、長年培った知識・経験・専門能力・技能を活用できるようにしています。また、ファミリーマートでは、2006年より1年の有期契約で最長65歳までの定年退職者再雇用制度を設けています。

両社ともに定年退職後の人生設計に向けて、ユニーでは50歳前後の正社員向けに「ライフデザインセミナー」を、ファミリーマートは54歳となる本社員向けに「ライフプランニングセミナー」を実施しています。